COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2018年2月3日土曜日

本日と明日は2日間、EPoch主催の勉強会に参加させていただいています。

股関節疾患に対する機能解剖学的運動療法〜鼡径部痛からTHAまで〜
というテーマで整形外科リハビリテーション学会理事の小野志操先生(京都下鴨病院)が講師をなされ、実技アシスタントとして私も参加させていただいています。

1日目の今日は、みっちり座学を行われ、触診や評価、治療を行っていく上で必要となる知識を一緒に勉強しました。


鼠径部痛と変形性股関節症では疾患は異なりますが、鼠径部周辺に加わるメカニカルストレスにより多様な疼痛を生じ、そのメカニカルストレスが軟部組織から軟骨、軟骨下骨へと加わり続けることで変形性股関節症へと移行していくという点で、そのメカニカルストレスがどのようなものなのかを理解することは大変重要である。というお話から、それぞれの病態、画像所見からそれを読み取る方法、THAでの脱臼予防の仕方などをお話していただきました。







患者様を治療するにあたり、
何故そこを傷めるに至ったのか?
何の組織がその場所に存在するのか?
どういうメカニカルストレスを受けるとそこが損傷するのか?
だから、現状はこういう状態になっていて、今後こうなるはずだ。
という病態を知るということは治療や評価内容を明確にし、それらを統合と解釈する上で一番重要であると考えます。
これを飛ばして触診や評価・治療に至っても、病態がわからなければただ知っている方法を実施するだけで改善に繋がりにくくなってしまいます。たまたまそれが成功しても、少し違った病態の患者様にあたるとそこで行き詰まってしまうことが目に見えています。
そのため、我々セラピストは、考えうる病態を知識として幅広く保持し、どんな患者様がきても解釈できることができる状態になっておく必要がある。また、その基本的で本質的な物の考え方を持っていると、その考え方はどの関節でも応用が効くものとなっていく。といった考え方を改めて教えていただけた内容でした。


勿論、その知識を技術に応用できなければ、患者様は良くならないので、明日は今日の座学を元に、それを活かすにはどうすればいいのか。ということを実技を中心に実践していただきます。


明日もアシスタントではありますが、一緒に勉強して実りのある一日にしたいと思います。


京都下鴨病院 為沢 一弘

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