2017年10月開催−第119回定例会− 「腰痛⑴ 屈曲時痛の解釈と評価のポイント」

講師:團野 翼 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年10月28日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:10月1日から開催2週間前まで



2017年6月11日日曜日

【文献紹介】内反型変形性膝関節症におけるlateral thrust,膝内反モーメントおよび筋力低下とX線進行度との関連性

本日紹介させていただく文献は内側型膝OA症例に生じるlateral thrust、内反モーメント、筋力低下と OAグレードとの関連を検討した文献です。


松尾智史他:内反型変形性膝関節におけるlateral thrust,膝内反モーメントおよび下肢筋力とX線進行度との関連性.臨床バイオメカニクス36:401−405,2011

対象は健常者と内反型の膝OA患者36名36膝です。
検討項目はlateral thrust量、内反モーメント増加量、大腿四頭筋筋力、ハムストリングス筋力です。
結果以下の通りでした。
・lateral thrust量はOAグレードの進行に伴い有意に増加し
・内反モーメントはgrade0からgrade1にかけて低下し、grade2以降は増加
・大腿四頭筋筋力はOAグレード進行に伴い有意に低下
・ハムストリングの筋力はgrade3以降で有意に低下

筆者はlateral thrustと膝OAの間に有意に関連が見られ、過去の報告を裏付けるものになったと述べている。内反モーメントに関しては今回はN数が少なくばらつきが生じたと考察しています。

今回の文献は検討項目がなぜ増加、減少したかについては考察されていなかっため、lateral thrust,内反モーメントについて考えました。
膝OA症例のアライメントは大腿骨外彎、脛骨内稔、FTA増加、裂隙狭小化、屈曲拘縮の増加、下腿内旋を生じると報告されています。
OA changeが進行するとこれらの大腿骨外彎・脛骨内稔・FTA・屈曲拘縮・下腿内旋の増加、裂隙狭小化が進行することが予測できます。
lateral thrustがOA chabgeの進行に伴い増加する一要因として下腿内旋、屈曲拘縮増加し、LCLなどの静的支持機構での支持性があげられる思います。
 内反モーメントがOA chanbeの進行に伴い増加する一要因としてFTA増加により内反ベクトルの増加、荷重線の内側移動に伴うlateral thrustの加速度の増加があげられると思います。
どのようにしてメカニカルストレスが生じるかを考えると、どの組織にストレスが生じているかが予測できると思います。
解剖に加え、バイオメカニクスの勉強も重要であると感じました。

投稿者:堀内奈緒美

人気の投稿