2017年11月開催−第121回定例会− 「腰痛⑵ 伸展時痛の解釈と評価のポイント」

講師:為沢 一弘 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年11月25日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:11月1日から開催2週間前まで



第6回関西支部合同全国研修会「足関節周囲の機能解剖学的触診と治療」

日時:平成30年2月24日 土曜日・25日 日曜日
会場:尼崎リサーチ・インキュベーションセンター
定員:100名(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員23,000円、会員外25,000円
参加申込受付期間:平成29年11月1日から定員になり次第終了



2017年11月19日日曜日

第16回下鴨整形疾患フォーラム

本日、第16回下鴨整形疾患フォーラムが行われました。


「外傷性軟部組織欠損の再建−疼痛問題も含めて−」 京都大学医学部付属病院 池口良輔先生
「目立たない傷あとにするためのベストプラクティス−創傷治癒の最新理論、閉創手技から術後ケアまで−」 日本医科大学 小川令先生


術後、創部がケロイドになってしまう症例を目にすることは多々あります。今回、創部がきれいな症例とそうでない症例がいるのか、そもそもどのようにしてケロイドが形成されるのか、とても興味深いご講演を聞くことができました。創部の治癒過程、最新の研究を用いた創部へのストレスの加わる方向など学ぶことができました。リハビリに介入している時に創部が目立たないようになるのか、どの程度残るのか気にされる患者さんは多く、とくに若い女性は非常に多いです。今回の講演を聞いて、創部の管理についても今後勉強していく必要があると感じました。

2017年11月12日日曜日

第57回近畿理学療法学術大会

本日、第57回近畿理学療法学術大会が行われ、当院からは佐々木拓馬先生と天鷲翔太先生が発表されました。



「鎖骨骨折後に生じた肩関節拘縮について〜上肢挙上制限の改善に対して棘鎖角に着目した1症例〜」



「腓骨遠位端骨折後に出現した歩行時痛の解釈と軟部組織の鑑別」



今回初めて近畿学会に参加させていただきました。たくさんの口述発表、ポスター発表、シンポジウムが行われとても勉強になりました。
当院から発表された先生方、他の先生方の発表を聞いて私自身も頑張らなければいけないと感じました。日々の臨床はもちろん、学術活動もさらに力を入れていこうと思います。


股関節リハビリテーション合同勉強会

本日、MSMCみどりクリニックと京都下鴨病院の股関節リハビリテーション合同勉強会が京都橘大学で開催されました。

産業医科大学若松病院の内田宗志先生に「股関節鏡視下手術の最新知見」についてご講演していただきました。
当院の為沢一弘先生は「股関節疾患の評価と病態」について、團野翼先生は「股関節疾患に対する体幹トレーニング」について講義していただき、小野志操先生には「股関節疾患患者にみられる特徴的な疼痛部位に対する運動療法の実際」について講義と実技をしていただきました。

内田宗志先生
「股関節鏡視下手術の最新知見」


為沢一弘先生
「股関節疾患の評価と病態」


團野翼先生
「股関節疾患に対する体幹トレーニング」





小野志操先生
「股関節疾患患者にみられる特徴的な疼痛部位に対する運動療法の実際」





今回の合同勉強会では股関節疾患について貴重なお話を聞くことができました。
また、他院の先生方、他職種の先生方と関わる機会を設けていただき、お話を聞くことが出来るのは新鮮だと感じました。
学んだことを臨床で活かしていけるよう、努力していきます。
次回は三重へ行かせていただき、勉強させていただきたいと思います。


投稿者:天鷲翔太

2017年11月11日土曜日

【文献紹介】膝蓋下脂肪体の組織弾性が膝前部痛に与える影響

本日紹介させていただく文献は、膝蓋下脂肪体(IFP)の組織弾性が膝前部痛に与える影響についてです。



小野ら:膝蓋下脂肪体の組織弾性が膝前部痛に与える影響,東海スポーツ傷害研究会会誌.2013


本研究ではしゃがみ込み動作時の膝前部痛とIFPの組織弾性に関連があるか否かを検討されています。
対象は膝関節に疼痛の既往がない5膝(健側郡)と、オスグットシュラッター病もしくは有痛性分裂膝蓋骨と診断された10膝を対象とされています。さらにその中でもRf、VL、TFLに対する治療後、疼痛が完全に消失した群としゃがみ込み動作時に膝前部痛が残存する群とに分類されています。
測定は膝関節0°、120°、最大屈曲位として、膝蓋骨尖、膝蓋靭帯、脛骨粗面を描出した上でIFPの組織弾性を計測されています。

結果は疼痛残存郡において膝関節0°~120°に対して最大屈曲位で有意にIFPの組織弾性値が高くなったと報告されています。

IFPは膝関節運動に同調して変形する柔軟な組織です。他研究では膝関節伸展位で最も内圧は高く、屈曲110°程度からまた高くなるとも報告されています。そしてこの研究の結果を踏まえると、膝関節最大屈曲位でIFPの組織弾性が高値を示していることから、IFPの内圧上昇には周囲組織の影響も関与していることがわかります。
IFPの周囲には膝蓋支帯や膝蓋靭帯が位置しているため、臨床においてこのような症例を経験した際には、痛みを出している組織だけでなく、周囲組織に対しても細かく評価することが重要であると思います

2017年11月6日月曜日

【文献紹介】レンショウ細胞による反回抑制と筋張力制御

 本日はレンショウ細胞による反回抑制と筋張力制御について書かれている論文を紹介させていただきます。


内山孝憲:レンショウ細胞による反回抑制と筋張力制御.バイオメカニズム学会誌,
27(2) :76-82,2003

本論文では、運動単位やレンショウ細胞および筋線維の特性について述べられており、レンショウ細胞の解剖学的知見なども詳細に報告されていますが、今回は反回抑制について着目しました。
反回抑制とは脊髄内抑制の一つであり、臨床上では筋緊張を抑制する際に用いられます。反回抑制では、α運動神経から筋へつながる軸索が分技し、脊髄内抑制の介在神経であるレンショウ細胞を興奮させます。興奮したレンショウ細胞は脊髄内の様々な神経細胞を興奮させるとされています。

 反回抑制の他に筋緊張を抑制する手段としては、相反抑制(Ⅰa抑制)や自原抑制(Ⅰb抑制)などがあります。これらは、それぞれ神経機構が異なるため、評価にて病態を把握し、どの脊髄内抑制を用いることでどのような効果が得られるかを理解したうえで治療選択ができるよう、日々精進したいと思います。


投稿者:鷲見 有香

【文献紹介】小胸筋の停止についての解剖学的研究

本日紹介させていただく文献は小胸筋の停止腱がどこまで延びているかを観察した文献です。

吉村英哉他:小胸筋の停止についての解剖学的研究.肩関節31(2):217-219,2007

対象は解剖遺体41体81肩です。小胸筋の烏口突起への停止部を調べ、その停止腱全てまたは一部が烏口突起を越えて入る例については棘上筋を切除して小胸筋の停止腱延長部の形態と停止を詳細に調査しています。
結果は小胸筋停止腱が全部または一部が烏口突起を越えて棘上筋の下に入り込んで入る例は28/81肩ありました。
小胸筋の停止腱が全幅延長腱となっていたのが21.4%存在していました。
小胸筋の停止腱の一部が延長腱となっていた例のうち、烏口突起上に達した小胸筋腱の中間部のみ延長していた例が17.9%、外側1/3〜3/4部が延長していたものが53.6%、内側1/2部が延長していたものが7.1%でした。
烏口突起を超えて延びた腱は大結節に向かうもの、関節窩後上縁に向かうものが観察されました。いずれの場合もこつに直接付着せず、関節包に付着していました。筆者らはこれを3つに分類しています。
Ⅰ型:大結節に向かって延びている
Ⅱ型:関節窩後上縁へ向かうもの
Ⅲ型:関節窩後上縁と大結節の2方向に別れて広がって入るもの
過去の報告からも小胸筋の延長腱が30%を超えており、頻度として少ないとは言い難く、今回の検討で小胸筋腱が全幅にわたり延長腱となっていた例からも小胸筋の収縮が直接肩関節の運動に関与していることが考えられると筆者は述べています。

小胸筋腱が延長している例は全症例ではありません。担当している患者さんが小胸筋停止腱が延長してる症例であるかどうかもわかりません。中にはこのような構造をとる症例が存在して入るということを頭の片隅に置いておくことも必要であると感じました。

2017年10月30日月曜日

【文献紹介】成長過程における腱付着部の力学的特性の変化

 本日は、成長過程における腱付着部の力学的特性について書かれている文献を紹介させていただきます。
 

振角 和利ら:成長過程における腱付着部の力学的特性の変化.中部整災46:405〜406,2003

 腱・靭帯の付着部は、成熟した個体では腱と骨の間にtide markを有する石灰化および非石灰化線維軟骨を介する4層構造をとるとされています。しかし、線維軟骨は生後直後では存在せず、靭帯や腱の付着部はⅡ型やⅩ型コラーゲンの発現とともに線維軟骨を介する構造を形成するため、幼若な付着部では力学的特性が異なります。

本文献では幼若な腱付着部と成熟した付着部との間の力学的特性の違いを、引っぱり試験にて比較検討しています。

 対象は日本白色家兎のアキレス腱を筋腱移行部から踵骨までを採取して用い、成熟群と幼若群の2群に分け破断強度と断裂部位の違いを検討されています。

 結果は、破断強度において幼若群より成熟群で有意に強度が強く、破断様式は成熟群では付着部および腱での断裂が約半数ずつであったのに対し、幼若群では付着部での断裂が有意に多かったと報告しています。
 このことからも付着部の線維軟骨の重要性が示唆され、成長期では腱付着部障害が関節脱臼や靭帯損傷などに合併して発生している可能性があるのではないかと著者らは考察しています。

日々の臨床においても、付着部に疼痛を訴える症例を経験することがあるため、構造を理解したうえで年齢にも考慮して評価していく必要性を改めて感じました。

投稿者:鷲見 有香

第6回関西支部合同全国研修会「足関節周囲の機能解剖学的触診と治療」ご案内


平成30年2月24日(土)・25(日)の2日間、第6回 整形外科リハビリテーション学会関西支部合同全国研修会が開催されます。

今回のテーマは「足関節周囲の機能解剖学的触診と治療」です。
足関節周囲の機能解剖学的触診はもちろんですが、治療実技の講義も充実しています。

【治療講義一覧】

講義① 足関節周辺組織の超音波画像描出〜LIVE〜
株式会社 運動器機能解剖学研究所 林典雄先生

講義② 後足部の有痛性足部疾患に対する治療展開
吉田整形外科病院 中宿伸哉先生

講義③ 足関節前方組織の機能障害により生じる可動域制限に対する運動療法〜エコーを用いた動態評価からの治療展開〜
土浦協同病院 村野勇先生

講義④ 足関節後方組織の機能障害により生じる可動域制限に対する運動療法〜骨折後の運動療法〜
桑名西医療センター 松本正知先生

ランチョンセミナー 足部アライメント・動作の評価
平針かとう整形外科 岡西尚人先生


研修会プログラム
会場:尼崎リサーチ・インキュベーションセンター
   〒660-0083 尼崎市道意町7丁目1番3

参加費:整形外科リハビリテーション学会会員23,000円、会員外25,000円

定員:100名(会員外でも参加可能です)

申込受付期間は、平成29年11月1日〜12月31日23時59分まで受付。となっています。
定員に達し次第、申込受付を終了します。

その他:

本学会認定B検定(触診技術検定)試験を同時に開催します。(会員対象)

会員でB検定を受検予定の先生は、自動返信メールの内容をご確認のうえ、改めてメールでのお申し込みをお願いいたします。なお、申込者多数の場合は抽選になりますので、ご了承ください。

>>参加申込は整形外科リハビリテーション学会全国研修会申込専用ホームページより、
下記のリンクボタンをクリックしてください。



【会場地図】


2017年10月29日日曜日

【文献紹介】大胸筋と小胸筋の筋線維の走行からみた運動療法


今回紹介させていただく文献は大胸筋と小胸筋の筋束の構成について検討された文献です。


荒川高光:大胸筋と小胸筋の筋線維の走行からみた運動療法.理学療法学37(4):203〜206,2010

対象は解剖遺体21体37側です。大胸筋と小胸筋の筋束構成を支配神経とともに詳細に観察しさらに大胸筋と小胸筋の筋束構成を骨格模型上にゴム紐を張って再現し、上肢の肢位を変えた際の筋束構成の変化を調べています。
結果は以下の通りです。
【大胸筋】
鎖骨部線維:鎖骨内側前面から外下方へ走行し、大結節稜の最も遠位に付着していました。
胸肋部線維:鎖骨部線維の深層を外側へと走行。胸肋部線維の中でも下から起始する筋束が上から起始する線維よリも後方かつ近位へと停止していました。
腹部線維:腹直筋鞘前葉から外側上方へと走行し、後面に折り返る構造をし、筋束がポケット状になっていました。
肩関節90°屈曲すると大胸筋の鎖骨部線維と胸肋部線維の間にあったねじれ構造が消失し、腹部線維はほぼ全ての筋束が平行に並びました。
【小胸筋】
小胸筋を貫いている神経を境に上部筋束と下部筋束に分け、発達度や重なり方から見て2つのタイプに分類しました。
Type1
下部筋束が主体となり、上行して烏口突起へと停止します。
上部筋束は比較的外側へと走行し、下部筋束ぼ停止腱へと付着していました。
ねじれ構造は見られませんですた。
Type2
上部筋束は下部筋束の前へと重なり、下部筋束の停止腱の表面を走行し、下部筋束よりも外側へと停止し、ねじれ構造を呈していました。
骨模型でType2の筋束を再現し、ねじれ構造が消失するポジションを探した結果、肩甲骨の上方回旋、前方突出で消失しました。

ねじれ構造が消失した肢位である90度屈曲位かつ肩甲骨前方突出、上方回旋位はスポーツ場面においても多くみます。スポーツ動作時のポイントはその後に大胸筋と小胸筋を強く使用することを必要とする肢位でもあります。肩関節90度屈曲位かつ肩甲骨前方 突出・上方回旋位をとり,そこからすべての筋線維の収縮力を 動員して,その後の活動を行っているのかもしれないと筆者は考察しています。


90度屈曲位かつ肩甲骨前方突出で大胸筋・小胸筋のねじれ構造が消失し、かつ伸張されることから90°程度の可動域制限の位置要因としてねじれ構造の消失に至っていないことが予測できます。これが可動域制限であった場合、どのような所見が取れるのか機能解剖を踏まえて考えていく必要がある感じました。

2017年10月28日土曜日

第120回 京都支部 定例会


本日、第120回 京都支部定例会を行いました。
今回は京都下鴨病院の團野翼先生に「腰椎屈曲時痛の解釈と評価のポイント」についてレクチャーしていただきました。

  

 

 

           https://3.bp.blogspot.com/-Ocg4wd8PX2g/WfRyBB9-GOI/AAAAAAAADCc/TOKAyEr1t7oXm-ymhlQSi8513OhPPzqeQCLcBGAs/s320/IMG_7913%255B1%255D.JPG

 

   

 

腰痛はその85%が原因不明の非特異的腰痛と言われていますが詳細に評価を実施し、原因を特定してアプローチしていくことが重要であると考えます。

本日は腰椎屈曲時痛の病態についての解釈やそれらに対する評価や運動療法について実技も含め、講演いただきました。

 

 

 

 

https://3.bp.blogspot.com/--AXGXvR8Cyo/WfRyHDCtzLI/AAAAAAAADCg/EHSNMIcbsGEVQlk7BlTzOGsKv1voty-YQCLcBGAs/s320/IMG_7912%255B1%255D.JPG

 

 

実技は京都下鴨病院の佐々木先生に多裂筋の触診とリラクセーションのレクチャーをして頂きました。






次回の定例会は11月25日です。

当院の為沢一弘先生による「腰椎伸展時痛の解釈と評価のポイント」です。
定員は24名です。先着順になりますのでお早めにお申し込みください。

 

人気の投稿