Staff profile
COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について
整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。
2015年10月12日月曜日
第42回日本肩関節学会 〜肩の病態解明を目指して〜
10月9.10日に仙台で行われた第42回日本肩関節学会に当院から永井先生、中井先生と参加してきました。
1日目に永井先生が「徒手的前進操作が棘下筋遠位部に与える影響」についてポスター発表されました。
活発な質疑応答があり、今後の展望も踏まえた有意義なディスカッションが行われたと感じました。
その他に1日目では船橋整形外科病院 肩関節肘関節センター 菅谷啓之先生の「反復性肩関節前方不安定症に対する鏡視下手術UPDATE2015」を聴講し、現時点における手術のコンセプトの詳細をエビデンスを交えて講演されました。術前における3DCTにて行う関節窩骨形態、Hill-Sachs lesionの範囲と深さ、MRIにてBankart lesionの評価と合併症の有無の確認。解剖学的修復によるIGHL(下関節上腕靭帯)の再建についてのコンセプトなど、とてもわかりやすく惹き付けられる素晴らしい講演でした。
また、第12回肩の運動機能研究会では「腱板断裂における機能障害」というテーマのシンポジウムに参加し、6名の先生方が腱板断裂症例に対する肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節の機能障害について研究成果と共に発表され、臨床につながるたくさんの視点を得ることができました。
今回の肩関節学会に参加し、肩関節の病態を詳細に理解するための知識や治療成績に関わる技術の向上についてもう一度、自分の中で足りていない部分を明確にすることができた2日間でした。また忙しいなか、今回の学会のために2日間の休みをいただき、参加させてくださった職場の先生方に感謝の気持ちを忘れず、臨床においてしっかりと学んだことを患者さんに還元できるようにさらに頑張りたいと強く思いました。
投稿者:服部隼人
人気の投稿
-
本日は Bertolotti症候群について紹介させて頂きます。 Bertolotti症候群は1917年にBertolottiが提唱した症候群であり,最尾側の腰椎横突起が肥大し仙骨との 間に関節を形成,あるいは骨癒合した症例に腰痛が生じる症候群とされています。 ...
-
文献紹介 大腿骨転子部骨折において後外側支持欠損が lag screw sliding に与える影響 (徳永真己・他 : 骨折 第35巻、98-102、2013) 大腿骨転子部骨折をshort femoral neck (SFN) で...
-
本日は、半膜様筋-内側側副靭帯にある滑液包(STBと略す)について述べられた文献を紹介します。 Christopher P.et al.:AJR 1996;166:875-877 STBは逆U字型をしており、その深層部は内側半月板後節に隣接し、半膜様筋腱と脛骨内側顆の間に...
-
今回は前・後上腕回旋動脈の起始、走行、分布に関する文献の紹介です。 魚水ら:前・後上腕回旋動脈の起始、走行、分布に関する解剖学的知見 肩関節 2013.37 巻第 3 号: 911-913 上腕骨頭や肩関節の血流には、腋...
-
本日は 非特異的腰痛 について報告されている文献を紹介させていただきたいと思います。 慢性腰痛(非特異性腰痛)の治療 鈴木 秀典 1 , 田口 敏彦 1 1 山口大学大学院医学系研究科整形外科学 脊椎脊髄ジャーナル 29巻1号 pp.35-41 最近では...