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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年7月26日日曜日

膝蓋大腿関節のバイオメカニクス


今回の文献は膝蓋大腿関節のバイオメカニクスについてです。


前達雄・史野根生:膝蓋大腿関節のバイオメカニクス

関節外科 Vol.25  No.11  2006

膝関節は大腿脛骨関節と膝蓋大腿関節からなり、膝蓋大腿関節は膝蓋骨関節面と大腿骨顆間溝との間の関節です。膝関節で屈曲・伸展運動が起きると、滑り運動が膝蓋骨の関節面と大腿骨の顆間溝との間で生じます。

膝蓋大腿関節は屈伸運動で大腿四頭筋筋力を脛骨に伝える役割を担っています。その際には膝蓋大腿関節にも力が加わることになりますが、大腿四頭筋の張力と膝蓋腱の張力、膝の屈曲角度、運動様態などにより加わる力は変化してきます。

今回の文献では、closed kinetic chainopen kinetic chainのそれぞれで膝蓋大腿関節に力が加わるかが記載されています。加えて、膝の屈曲・伸展に伴う膝蓋骨と大腿骨の接触面が角度ごとにどの程度変化するかも記載されています。

少しでも効果的な治療を提供できるように、しっかりとした解剖学や運動学の知識を身に付けていけるように頑張りたいと思います。

 
投稿者:吉田雄大

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