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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年6月28日日曜日

橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートの設置位置と術後の可動域の関係

今回は橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートの設置位置と術後の可動域の関係についての文献を紹介させていただきます。 清水隆昌ら:橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートの設置位置と術後の可動域の関係 骨折 第31巻 No.1 2009
橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートは、軟骨下骨に遠位ロッキングスクリューを設置することで術後の矯正損失を防ぐことが可能であり、術後早期から可動域訓練が可能となるため良好な可動域が得られるなど、その有用性は数多く報告されています。 また掌側ロッキングプレートは様々な種類が存在しています。 今回の文献では異なった2種類の掌側ロッキングプレートの設置位置の違いが掌背屈の可動域にどう影響を与えるかを検討されています。AO分類にて骨折の分類を行い、プレートの設置位置、volar tilt、 radial inclination、ulnar variance、術後の掌背屈の可動域を検討項目として挙げられており相関が認められています。 橈骨遠位端骨折の画像所見から、骨折の程度や転位の仕方など以外にも術後のプレートの設置位置を評価することで軟部組織にどういった影響を与え、予後にどう影響するかを考えうる1つの指標になり得ると感じました。 投稿者:吉田雄大

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