COVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大予防に対する対応について

整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2015年3月29日日曜日

第98回京滋支部定例会について

整形外科リハビリテーション学会・京滋支部の第98回定例会のご案内が更新されました。
今週末に京都会場の定例会を開催します。



4月の京滋支部の定例会

滋賀会場:お休みです。

京都会場:
   日時:4月25日土曜日
   受付:18時〜 開始:18時30分 終了予定:21時30分
   会費:会員無料 会員外500円  
   
 症例検討:内側半月板切除術後に下腿内側に神経症状を呈した一症例
      宇治武田病院 戸田 祐治 先生
 
レクチャー:膝関節内側の周辺組織の触診
      宇治武田病院 藤原 信吾 先生


 ホームページ➡️http://ohmi-rigaku.jimdo.com

 
 よろしくお願いします。


投稿者:為沢 一弘

文献紹介 ラット膝関節拘縮モデルにおける大腿部筋間脂肪織の病理組織学的変化


文献紹介
理学療法学 24(6)2009
『ラット膝関節拘縮モデルにおける大腿部筋間脂肪織の病理組織学的変化 』


今回、紹介させて頂く文献は、軟部組織である筋間脂肪織が関節拘縮によりどのように変化するかをラットを用いて観察したものです。

長期固定や安静臥床によって引き起こされる関節拘縮は、関節構成体、筋、および関節以外の軟部組織による複合的な要因により発生していると考えられるが、それぞれの責任分担には不明な点が多い。筋性が重要であるという報告や、長期固定では関節性が主な責任部位であるという報告もあるがそれ以外の部位を調べたものはなく、この文献ではその部位について研究をしています。

結果、脂肪織が線維性結合織に変化が起こったと書かれています。このことから同部位の柔軟性、適応性の低下が起こりうることが示唆され、この変化が関節拘縮の一因となる可能性が否定できないとしています。

当院では、術後の患者様を担当することが多く、術後早期のリハビリでは拘縮をいかに作らず、患者様に元の生活に戻って頂くかを考えます。今回の文献より、筋や関節以外の部分の軟部組織である筋間の脂肪織が拘縮の一因になることが示唆されています。また、外側広筋と中間広筋の筋間が硬くなることを以前発表しましたが、このことからも筋を個別に操作したり収縮を利用することが、関節拘縮の予防になるのではないかと感じました。





2015年3月22日日曜日

特別講演のご案内

平成27年4月18日土曜日に整形外科リハビリテーション学会の特別講演が開催されます。
開催時間は16時〜19時の予定で、場所は名古屋のプライムセントラルタワーです。
参加費は会員・学生2000円、非会員5000円です。



今回は、名古屋スポーツクリニックの福吉正樹先生が投球障害肩について講演をされた後に、船橋整形外科病院の菅谷啓之先生に講演していただきます。


詳細は、今後整形外科リハビリテーション学会のホームページに掲載されると思われますが、お二人の投球障害における知見を聞く機会は非常に貴重なものとなるはずです。
皆様、ぜひご参加下さい。


投稿者:為沢 一弘

2015年3月17日火曜日

第8回下鴨整形疾患フォーラム

先週の土曜日に京都下鴨フォーラムに参加しました。




今回のテーマは、去年から日本でも導入された反転型全人工肩関節置換術についてでした。

講演は、
当院から森大祐先生が「当院における肩関節治療-反転型(リバース型)全人工肩関節置換術の小経験-」についてのお話と、

千葉大学大学院医学研究院整形外科学 助教 落合信靖先生から「リバースショルダーを導入して-広範囲腱板断裂における神経障害合併例を含めて-」についての2つの演題についてのお話を聞くことができました。





海外ではリバースショルダーについての論文報告がいろいろされていますが、日本ではまだ導入されたばかりであり適応や合併症を防ぐための方法、術後のリハビリテーションなど、まだまだ検討していかなければいけないことがあるように感じました。

一般的にリバースショルダーに対するリハビリはあまり必要ないと言われていますが理学療法士として介入する意味はあると感じているので、担当させて頂いている症例の方の評価を細かく行いリバースショルダーに対するリハビリの意義について報告できるように頑張りたいと思います。


投稿者:団野 翼



2015年3月15日日曜日

第3回 整形外科リハビリテーション学会 関西合同研修会が開催されました

平成27年3月14・15日
第3回 整形外科リハビリテーション学会 関西合同研修会

今回は、腰部周囲の機能解剖学的触診と腰痛の評価と治療
というテーマで二日間に渡り開催されました。



一日目は、林典雄先生による腰痛の新病態について、松本正知先生・橋本貴幸先生による股関節の評価と治療について、林優先生・吉川友里先生による腰部周辺の触診講義と実技レクチャーが行われました。

二日目は、山本昌樹先先生・神山卓也先生・岡西尚人先生・岸田敏嗣先生・鵜飼建志先生による腰痛に関する疾患別の講義と実技レクチャーについて行われました。また、今回はランチョンセミナーという形で浅野昭裕先生による症例検討の仕方について講義して頂きました。

本当に内容の濃い2日間で、実技の時間も多くとれたので参加された先生方の臨床の日々の疑問に、少しでも手助けが出来たのではないかと思います。

関西合同研修会も今回で3回目となり、運営もスムーズになってきましたが、まだまだ改善するべきことも見えたので、アンケートを元に今後もよりよい研修会にしていきたいと思います。

お忙しい中講演して頂いた講師の先生方、運営に携わって頂いた先生方、スムーズな進行にご協力いただいた参加者の先生方に深く感謝いたします。
全ては患者さんのために!



最後に最高の笑顔を(´◡`๑)☆

2015年3月12日木曜日

関西ブロック全国研修会 入金確認及び参加要項添付メール未送信のお詫びと案内


いよいよ、今週末に関西ブロック全国研修会が迫ってまいりました。

スタッフ一同鋭意準備を進めております。

参加申し込みをされた先生方の一部に『入金確認及び参加要項添付メール未送信』である事例が発生しております。

参加費をお振り込み頂いた先生方のご入金は全て確認出来ております。

また、全ての先生方に、ご指定のメールアドレスへ参加要項を添付したメールをお送りしております。

万が一、参加要項を添付したメールが届いておられない先生がいらっしゃいましたら、大変お手数ですが、jimukyoku@omirigaku.comまでご一報下さい。

ご迷惑をお掛けしました先生方には、心よりお詫び申し上げます。


京滋支部 関西ブロック全国研修会準備事務局
小野志操

尺骨鉤状突起に付着する軟部組織について


Dori J,et al.:Soft Tissue Attachments of the Ulnar Coronoid Process.CLINICAL ORTHOPAEDICS AND RELATED RESEARCH no.320 1995,pp154-158 

本日は、尺骨鉤状突起の骨折で使用されることの多いRegan-Morrey分類と、鉤状突起に付着する内側側副靭帯前斜走線維や前方関節包、上腕筋の付着部について述べられた文献を紹介します。 

Regan-Morrey分類は、骨折した鉤状突起を骨片の高位によってタイプ別に分けた分類です。鉤状突起先端近くの骨折はタイプ、鉤状突起高の50%以下の骨折はタイプ50%以上はタイプとなるわけですが、Zone C(タイプⅡとⅢの間の領域)に付着部を持つ内側側副靭帯前斜走線維や前方関節包、上腕筋は、タイプⅡ骨折でこれら軟部組織の損傷が予想され、タイプⅢではそれらが付着部で損傷する可能性は低いと著者らは述べています。 

 現在担当している症例はタイプⅢにあてはまり、手術に際して受傷後の肘関節は、内反、外反ストレスにより大きな不安定性は認めなかったそうです。また、骨折した鉤状突起の大きな骨片については、プレート固定されたことで腕尺関節の安定性は再獲得されましたが、受傷時に肘関節は後方に大きく脱臼したことで後方関節包が損傷し、術後の可動域の獲得に難渋しています。

手術によって骨性の支持は再獲得されましたが、複雑な骨折を伴ったことから、今後も関節の不安定性に注意しながら可動域を獲得できるよう、慎重にリハビリをすすめていこうと思います。

 

投稿者:竹下真広

2015年3月8日日曜日

第8回 下鴨整形疾患フォーラムのご案内



平成27年3月14日に、私が勤務している京都下鴨病院が主催する下鴨整形疾患フォーラムが開催されます。
今回で早くも8回目を迎えることになります。

場所は二条城前のANAクラウンプラザホテル2階の平安の間です。

今回は、「反転型(リバース型)全人工肩関節置換術について」をテーマに講演が行われます。


一般演題:「当院における肩関節治療ー反転型(リバース型)全人工肩関節置換術の小経験を含めてー」森大祐先生(京都下鴨病院)


特別講演:「リバースショルダーを導入して -広範囲腱板断裂における神経障害合併例を含めて-」落合信靖先生(千葉大学大学院医学医学研究科整形外科学)


反転型全人工肩関節置換術は、昨年の春から日本でも認可が下りて、少しずつ行われるようになってきており、当院でも、腱板広範囲断裂の患者様などに対して手術が行われてきています。
まだまだ新しい分野なので、術後のリハビリテーションにおいても介入方法について、考察を重ねていく必要性があると思われます。


参加費は1000円で、コメディカルも参加可能です。
また、講演会後には立食形式の情報交換会も企画されております。


残念ながら、今回私は別の研修会に参加しているため、お二人のお話を聞くことはできませんが、これからも目にする機会が増えてくる手術になるため、ご予定の空いている先生方がおられましたら、是非とも参加されることをお勧め致します。


投稿者:為沢 一弘


2015年3月1日日曜日

第97回京滋支部定例会

本日、第97回整形外科リハビリテーション学会京滋支部の定例会が開催されました。
京都支部では、症例検討1題と、レクチャー2題が行われました。まず竹下真広先生による「肘関節脱および粉砕骨折の一症例」についての症例検討が


症例検討は、京都下鴨病院の竹下真広先生による「肘関節脱臼および粉砕骨折の一症例」についてでした。
症例は、肘関節の脱臼骨折に尺骨近位の粉砕骨折、橈骨頭の骨折を合併し受傷された患者様で、屈曲可動域が拡大していかないことに関して悩まれていました。
骨折の受傷機転や骨の形態、特に損傷している組織などを考察し、屈曲可動域を拡大する上で重要となる組織と、その組織にアプローチする上で必要なアプローチの仕方について討論が行われました。




その後、症例検討の討論の結果を元に、京都下鴨病院の一志有香先生が触診のレクチャーを行って下さいました。
内容は「上腕三頭筋の触診」で、その中でも討論の中で特に重要であるとされた内側頭に重点をおいて行われました。





最後は、京都下鴨病院の永井教生先生が、「肩関節のMRIのみかたの検討」という題でレクチャーして下さいました。
内容は、肩関節のMRIを読影する上で必要な肩関節の解剖と、MRIの基礎知識、なぜMRIを見れるようになった方が良いのかなどをご説明いただいた上で、正常な肩のMRI画像と異常なMRI画像がどう見えるかについてわかりやすく教えていただきました。
その後、実際の腱板断裂の症例のMRIを提示し、どの組織がどのような状態になっているかを考える機会をいただきました。


今回は、少人数ではありましたが、細かいところまで討論し合い、意見を出し合えたことで、有意義な会にすることができました。参加していただいた先生方、どうもありがとうございました。


3月は、14、15日に関西ブロック全国研修会が開催されます。
http://ohmi-rigaku.jimdo.com/関西ブロック全国研修会/



次回、定例会は4月に開催予定です。
内容が決まり次第更新いたしますので、新ホームページよりご確認下さい。
http://ohmi-rigaku.jimdo.com




投稿者:為沢 一弘


 

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