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整形外科リハビリテーション学会は、オンライン開催または感染対策を徹底した上でのハイブリッド開催により、定例会、学術集会、特別講演会、シンポジウムを開催して参ります。なお、技術研修会につきましては、再開の目処が立っておりません。理事会の決定があり次第、ウェブサイトならびに当ブログにてご報告させて頂きます。

2014年11月5日水曜日

骨癒合評価法


文献紹介

 

骨癒合評価法

別冊整形外科612182132012

 


本日は、骨癒合評価法としてX線像の精度について述べられた文献を紹介します。

X線を用いた骨癒合評価の指標としては、仮骨の大きさ、皮質の連続性、骨折線の消失の有無などが用いられることが多いようです。

この文献では、大腿骨横骨折・粉砕骨折モデルを用いて、整形外科医によるX線読影と実際の力学試験とで、どの程度骨折部の力学的強度回復率が一致するかについて、比較検討がされています。

結果、X線を読影することで骨折部の力学的強度の変化をある程度は把握できるようです。しかし粉砕骨折については、横骨折に比べて骨癒合の判定が困難で、受傷後の経過日数が有用な指標になりにくいことを示す結果になったと述べられています。

力学試験の結果からも、特に粉砕骨折の場合、同じ経過日数でも強度回復率は症例ごとにかなりばらつきがあるようでした。

 

骨折部への荷重や離開ストレスなど、きちんとリスクを排除したうえで運動療法を進めていけるよう今後も勉強していこうと思います。

 
投稿者:竹下真広

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