2017年8月開催−第118回定例会− 「膝OAにおける歩行時痛の解釈」

講師:為澤一弘 先生(京都下鴨病院)
日時:平成29年8月19日 土曜日 18時受付 18時30分開始
会場:京都下鴨病院2階 リハビリ室
定員:24名限定(要事前申込、先着順)
参加費:本学会会員無料、会員外500円
参加申込受付期間:8月1日から開催2週間前まで



2017年7月24日月曜日

第3回整形外科リハビリテーション学会 滋賀支部・京都支部共済ベーシックセミナー「肩関節拘縮における機能解剖学的評価と触診」

本日、第3回整形外科リハビリテーション学会 滋賀支部・京都支部共済ベーシックセミナー「肩関節拘縮における機能解剖学的評価と触診」が開催されました。
本日は5人の先生方にレクチャーしていただきました。








今回は112名とたくさんの先生方にご参加いただきました。
基本的な解剖や文献的な報告から拘縮肩をどのように考えていくべきか、治療するためにはどこに着目すべきかわかりやすかったです。
本日のセミナーは実技の時間を多くとっていただき丁寧に触れていくことができました。
また講師の先生も15人おり、認定グレードをお持ちの先生方に直接触診を教えていただく貴重な時間でした。
今回のセミナーの時間練習しただけでは正確には触れることができないため、再度解剖学的な位置関係、運動による位置変化などを踏まえた上で触診の練習をしていきたいと思います。



次回の京都支部定例会は8月19日です。
当院の為沢一弘先生による「膝OAにおける歩行時痛の解釈」です。
定員は24名です。先着順になりますのでお早目にお申し込みください。


2017年7月19日水曜日

【文献紹介】肩関節挙上運動における回旋運動の分析

本日紹介させていただく文献は肩関節挙上時の回旋について検討された文献です。



中川照彦他:肩関節の挙上運動における回旋運動の分析−屍体肩甲上腕関節を用いて−.整形外科バイオメカニクス12:165−169,1990

対象は6屍体10関節で、残存組織は関節包靭帯、烏口肩峰靭帯、烏口上腕靭帯、上腕二頭筋長頭腱です。計測方向は前方挙上、肩甲骨面挙上、側方挙上、45°後方挙上、伸展の5方向です。肩甲骨は固定され、肩甲上腕関節のみで計測されています。

結果は挙上可動域は側方挙上、肩甲骨面挙上、前方挙上、45°後方挙上、伸展の順で大きくなり、外旋可動域は側方挙上、肩甲骨面挙上、前方挙上、伸展、45後方挙上の順で大きくなりました。
骨頭の向きは内外側上顆を結ぶ線は約13°内旋しており、上腕骨頭は約20後捻しているため、約33°後方を向いていました。
肉眼で関節包靭帯を観察すると下垂位では前下方と後下方を比較すると前下方にゆとりがありました。さらにそこから挙上に伴う外旋運動を観察すると前下方にrollingしながらglidingしていました。
筆者は挙上に伴う外旋運動はrollingとglidingが生じる骨形態と関節包靭帯の緊張により生じると考察しています。

この文献から挙上には外旋可動域が必要なことがわかり、肉眼的観察から前下方へ骨頭が移動できる組織のゆとりが必要なことがわかります。今回は関節包靭帯、烏口上腕靭帯、烏口肩峰靭帯のみ組織が残存した状態で検討されていますが、これらの組織だけで見ると前下方に移動できるだけの前下方の関節包靭帯のゆとりと、下垂位の状態で後下方がtightになりすぎていないことが挙上には必要であると考えられました。
拘縮肩の治療を行う際の参考にしたいと思います。




2017年7月11日火曜日

【文献紹介】外側円板状半月を伴った大腿骨外側顆離断性骨軟骨炎の一例

 今回は、外側円板状半月板に加え、大腿骨顆部での離断性骨軟骨炎を受傷された症例について報告された文献を紹介させていただきます。



水光正裕他:外側円板状半月を伴った大腿骨外側顆離断性骨軟骨炎の一例.整形外科と災害外科.64(4).651~656.2015


 今回の文献では外側円板状半月板を伴った離断性骨軟骨炎に対し、モザイクプラスティを施行されていました。術後経過は良好であったと報告されています。



 離断性骨軟骨炎の発生要因には、外傷や血行障害、軟骨骨化などの他にも、様々な誘引が挙げられます。しかし、大腿骨外側顆に生じる離断性骨軟骨炎には、外側円板状半月板の有無が関与しているという報告が見受けられます。この機序として考えられるのは、膝屈曲時に円板状半月板が運動に伴って後方への移動が制限され、大腿骨外側顆部に正常よりも多い剪断力が生じてしまい、軟骨部に亀裂や損傷が生じてしまうことが考えられます。


 外側円板状半月板に対して、切除術を行った後の患者様の理学療法を経験する機会が最近増えており、その年齢は小学生から成人と幅広くなっております。患者様から頂く質問に共通していることは、「この切除はした方がいいのか?」ということです。

 確かに、半月板損傷に対する縫合術や切除術の有無は、どの報告を拝見しても、様々な報告がされています。円板状半月板に関しても、年月の経過により、中心部が損傷し、正常半月板に形態が近づくケースもあるという報告があるように、同様の考え方が出来ると思われます。
 しかし、円板状半月板を残存させることにより、上記した離断性骨軟骨炎の発症が考えられることに加え、早期でのOA changeの可能性なども考えられます。このようなことを患者様に説明させていただいています。

 では術後理学療法ではどのようなことが重要になるのか。私の考えは他の疾患と変わらず、軟部組織がどのように機能することが、関節にかかるストレスを軽減できるかを考え、それに対してアプローチしていくことではないかと考えています。患者様にはこのようなこともしっかりと伝え、術後の再発を防ぐ努力を共に行っていただいています。


 今回の疾患以外でもそうですが、なぜ手術を行い、その後の理学療法では何に注意して行うのか。これを患者様に説明するには、適切な病態把握や適切な期間・強度・頻度を理解しておくことが重要であると、再度認識することができました。


投稿者:高橋 蔵ノ助
 





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